前回のブログで、それまで未体験だったオールドレンズ、そしてズームレンズではない単焦点レンズの面白さに気づいてしまったエピソードをご紹介しました。
そして、レンズを交換すると写真の写りが大きく変化するという、一眼カメラの醍醐味に気づいてしまった私、鈴木学が本格的に「レンズ沼」に入水するまでには、それほどの日数を要しませんでした(汗)。
フジフイルム純正レンズが欲しい!
設計の古いオールドレンズでも、単焦点レンズだとキレイに映る・・。その魅力に気づいてしまった私は当然のように、「オールドでもこんなにきれいに映るのならば、現代のレンズ、FUJIFILM純正の単焦点レンズなら、どれだけきれいに映るのだろうか?」と妄想してしまうわけです。この思いは、日々オールドレンズで撮り続けるほどに、抑えられなくなっていきました。
そして、やってしまいました・・。FUJIFILM純正の単焦点レンズ、しかもよせばいいのに、2本まとめ買い・・。アホです(滝汗)。
当時、この2本のレンズは、発売されてから日数が経っていたこともあり、比較的価格がこなれていました。フジフイルムがレンズ交換式カメラのシステムを新たに立ち上げて3年余り、その当初に発売された3本の定番レンズのうち2本だったのです(だからと言って、いきなり2本まとめてゲットする言い訳にはなっていませんが・・汗)。
今になって思うと、最初にこの2本のレンズをまとめて買ったのが、運の尽きでした。もうレンズ沼へと沈んでいく道筋は用意されたようなもの・・。つまり、この2本のレンズは本当に素晴らしいレンズなのです。カメラ初心者、ど素人が初めて使っても、いやど素人だからこそ、その写りの素晴らしさに驚愕することとなるのです!
標準レンズ、XF35mm F1.4
2本のうち一本は、所謂標準レンズ、つまり写真を撮る上で標準となる画角のレンズ、XF35mm F1.4です。一般的に普段の人間の視野に近い広さの画面を切り取るレンズと言われています。そして、写真の世界では、このレンズを基本として使いこなすべきとのお話・・。というわけで、まずはこのレンズを入手してみました。
そして、まずはファーストショット!実は現場でファインダーを覗いただけで、それまで未体験の素晴らしい画像に驚愕していたのですが、自宅に戻りPCで拡大した画像を見て、もう本当に驚きました。「何じゃ、こりゃあ~~!」
それまでとは異次元の写り、画像の細密さ、クリアさに心の底から感動しました。フジフイルムのユーザーの中で、このレンズが「神レンズ」と賞されていた理由が、一瞬で理解できました。これはすごい!
そして、愛器、自分のサックス(サクソフォン)を撮影してみました。背景がトロっとボケていく感じがたまりません!決して大げさではなく「自分の腕が上がった」のかと錯覚させられました(今でははっきりと思い過ごしだったと断言できますが・・汗)。
マクロレンズ、XF60mm F2.4
そして更に、もう一本入手したレンズが、とびっきりのヤバイやつでした。フジフイルムのレンズラインナップの中で「最高の解像度を誇るマクロレンズ XF60㎜F2.4」とのこと、もちろん当初はそれが何を意味するのか、全く理解しないまま入手したのですが、鶴舞公園に持ち出して花を撮影したら、その真価がすぐに味わえました。メチャクチャきれいに写ります!
マクロレンズとは、被写体をより大きく拡大して写し取れるレンズです。そして、より細かい部分まで忠実に写し取るために、様々な技術が投入されています。
そういったマクロレンズの特質は、花の撮影に最適なのです。
このレンズの導入によって、花撮影の世界にどっぷりと深くハマっていくこととなります。そして何よりも「より良い機材を導入することで、写真撮影の世界が広がる」、つまり機材に資金を投じることで広がる、写真の世界の面白さを知ってしまったのです(私は個人的にこれを「大人の解決法」と呼んでいます)。さて、これからどんな展開となるのか、続きはまた次回に・・。